HiHi Jetと高橋優斗くんに心奪われた日の話

 

 

今から一年ほど前、ジャニーズJr.が“らじらー!サタデー”の9時台を担当するという情報が出たときに彼の存在を知った。

 

とはいっても、そのらじらー自体も時間が合えば耳を傾けるレベルのゆるい視聴者で、彼について知っているのは、野球が上手で、笑い方が独特な色白の二宮担。ということくらい。

高橋優斗くんというアイドルがいることを知っているだけ。それだけだった。

 

 

天地が変わったのは、2017年5月17日

 


その日はLove-tuneの作るコンサートを観に、シアタークリエへと足を運んでいた。

オープニングは前日までと変わらない流れで、彼らの作る素敵な空間だった。心の奥から楽しい!という気持ちが溢れ、ペンライトを振った。数曲披露し終えて、簡単なMCへ。このまま“知っている”演目が続くんだと思っていた。

「特別にゲストが来てくれている」という発言を聞くまでは。

 

 

 

突然知らされた“特別ゲスト”に手放しでは喜べなかった。だって今回が初めてLove-tune7人だけでのコンサートだったし、最高のものを仕上げてきてくれていることを知っていたから。

7人以外、誰もステージに立って欲しくなかった。

 

 


戸惑いが大きかったけれど、日々何が起こるかわからない、それがこの世界の掟のようなものだから、まあこういう日もあるよね、という気持ちに無理やり切り替えた。

 

 

 

「同じジャニーズの仲間だもん、盛り上がってくれるよね?」

 

 

そう言われたら頷いてしまう。こうなったらLove-tuneが披露しようと用意していた曲が一個も削られなければ、もうそれだけでいい。そして、あれよあれよという間にコトは進み、わたしも、きっと会場全体もすぐに全てを受け入れられるわけもなくザワついている状態だったと思う。そんなアウェーな状態に響いたのが、「HiHi Jet」という声。

 

 


間髪を入れずにHiHi Jet(曲)が流れ、はけてゆくLove-tuneのメンバー。そこにローラーを履いた井上瑞稀くんが舞うようにステージ上へ。

 

 

 


序盤は、キラキラ眩しいステージをただぼうっと見つめ、ペンライトをゆらゆらと力なく揺らした。

 

中盤から、なんとなくいつもの彼らとは違うような気がしてきた。こんな状況だし当たり前なのかもしれないけど、やっぱりどこか表情が固くて、緊張しているのがよくわかる。意識してみてみると、おそらく袖で観ているLove-tuneのメンバーとかなりしっかりとアイコンタクトを取っているようだった。

(橋本くん、優斗くんが特に下手側をよく見ていた気がする。これは予想だし願望でもあるけど、その相手は下手側にはけて行った、安井くんだったのかなと思ったり。)

 


それに気付いてからは食い入るようにステージを観ている自分がいた。萩谷くんの弟と思ってかわいいかわいいしてたはしもっちゃんはキリリと、獲物を仕留めるような鋭い目で前を向いていたし、ふわふわで赤ちゃんみたいに思ってたみじゅきくんは儚くて脆いのにしっかりと芯のある佇まいでいた。

 


そしてなにより、優斗さんがとにかくめちゃめちゃかっこよくなってて、開いた口が塞がらなかった。もはや知らない子だった。この子は本当に安井くんの誕生日に手作りのお菓子のお弁当プレゼントしたあのゆうぴーと同じ人?あのとんでもなくかわいい卵焼きのモノマネするあのゆうぴーと同じ人なの???

 

すごいかっこいい。成長が早すぎる。ゆうぴーなんて呼べない。優斗さん、すごい。

 

 

 

彼らのことを何も知らないのに、涼しい顔でなんでも軽々とこなしてるんだと勝手に思ってた。

 

実際は、息を切らせて、汗だくになって、その後、喋れなくなるくらいに全力だった。

 

やれと言われたからやった、だけじゃない。そんな姿がかっこよくて、いじらしくて、どうしようもなかった。

 

 

 


HiHi Jetを初めて見たわけではなく、何度かパフォーマンスをする彼らの姿を見てきたけれど、こんな気持ちになったのは初めてだった。ちょっとイレギュラーな角度から観たからかもしれない。でも確実に、胸を打つものがあった。

 

 

井上瑞稀くん、橋本涼くん、そして高橋優斗くん。
(猪狩蒼弥くんは怪我のため惜しくも不在でした。)

 

とっても、かっこよかったです。

 

あの日から心の中に灯され続けている火がある。彼が、彼らが、その火を燃やし続けてくれる限り、ずっと応援していたいな。